セルロースファイバーの特徴|性能|省エネ|エコロジー|施工性

投稿日:2017年06月17日 投稿者:建材事業部
カテゴリー:passiv material | よくあるご質問

 

 

セルロースファイバーとは?

 

セルロースファイバーとは、古来より用いられる断熱材の一つで、未使用の新聞紙を裁断し、難燃剤(ホウ酸など)を添加したもので、1950年代に開発され、1970年代よりアメリカで一般に使用され始めました。
アメリカの断熱材市場でのシェアは35%と非常に高いのに比べ、日本市場では2%と低く、性能の高い断熱材でありながら認知度の低さにより、日本では浸透していないのが現状です。

 

 

セルロースファイバーは、天然の木質繊維でできた高性能な断熱材です。
原料が木質繊維のため、人体への影響も少なく、次世代省エネ基準にも適合した断熱材です。
木の繊維はたくさんの空気の粒を内包しており、この大小さまざまな繊維が絡み合うことで、さらに多くの空気を含み、これが高い断熱性を生み出します。
対流を生まない空気は最大の断熱材であり、断熱性能や防音・吸音性能を発揮します。
また、木質繊維の持つ吸放湿性により、適度な湿度を保ちます。夏のじめじめした湿気による暑さや、冬の乾燥による寒さを軽減します。
1年を通して、快適な室内環境を保つ効果も備えています。
セルロースファイバーは、グラスウールやロックウールなどの鉱物系繊維に比べて、生産時の製造エネルギーも非常に少なく、需要の伸びが最も期待される断熱材として注目を浴びています。セルロースファイバーで快適な我が家に大変身させましょう。
ここではセルロースファイバーの優れた性能を解説します。

 

 

セルロースファイバーの性能

 

 

1.断熱性能

セルロースファイバーは繊維1本1本の中に空気層があり、色々な太さのセルロースファイバーが絡み合い無数の空気層を作り出します。こうした二重構造の空気層が、高い断熱性能を引き出しています。
また、床・壁・天井と家全体を包み込むように隙間なく吹き込んで施工を行う為、高い断熱性が確保できます。OK-DEPOTのセルロースファイバーの吹き込み量の施工密度(壁・床)は、業界最高水準の60±5kg/m³となっています。

 

2.吸音・遮音性能

セルロースファイバーは音を吸収する多孔性(多数の微細な穴)を持ち、車の音や話し声などの騒音を抑える働きがあります。また、壁の中に高い密度で充填されており、家の中は密封されたような状態になります。音の伝達の役割を果たす空気が少なくなるので、高い防音性能を発揮することが出来るのです。周りの騒音が気になって仕方がない、といった方には非常にお勧めな断熱材です。米国では、飛行場近隣の住宅などにも採用されています。

 

3.防カビ・防虫性能

セルロースファイバーには高い防虫効果も期待できます。ゴキブリ退治でよく使用されるホウ酸が配合されており、ゴキブリ・ダニ・カビといった防虫だけでなく、ネズミなども寄せ付けない効果を持っています。防虫効果があると人体への影響を心配される方も多いかと思いますが、ホウ酸は環境にやさしく医療などに使用されることも多く、人体に影響はありません。小さなお子様のいるご家庭でも安心してお使い頂く事が可能です。

 

4.耐火性能

セルロースファイバーは新聞紙で造られている為、燃えやすいのではないかと誤解されがちですが、ホウ酸が難燃剤として添加されていることにより、燃え広がることなく優れた防火性能を発揮するのです。
もし火災になった際、燃え広がりやすい素材を使用している住宅の場合、一瞬にして住宅が炎に包まれることになるのですが、防燃性能に優れたセルロースファイバーを使用すると、材料は焦げるだけで、燃え広がることを防ぐことが出来ます。また、隣家からの飛び火があった際も延焼を防ぐ働きがあるので、安全性の確保のためにも非常に重要であると言えます。有毒ガスの発生もなく、難燃3級JIS A9523も取得しています。

 

 

5.結露防止性能

木質繊維からできているセルロースファイバーなら吸放出性能で空気中の水分を調整し、湿気の多い時には水分を吸収し、乾燥している時には水分を放出してくれます。また、繊維状のセルロースを吹き込み充填する施工方法で細かな箇所まで隙間無く施工することができるので結露、カビの原因となる湿気対策には最適な断熱材なのです。

 

 

6.吸放湿性能

セルロースファイバーは、様々な太さの繊維が絡み合い、空気の層を作ることはもちろん、1本1本の繊維の中にも空気胞が存在しています。
この空気の存在がよりいっそう熱や音を伝えにくくしているうえに、木質繊維特有の吸放出性をもっているので、適度な湿度を保っています。セルロースファイバーは木が本来もっている一定の湿度を保つ「吸放出性」や「断熱性」といった優れた機能をそのまま受け継いでいます。

 

7.エコロジー

OK-DEPOTのEMセルロースファイバーは、地域で回収した新聞古紙を粉砕して自社で製造しているエコロジーな木質繊維の断熱材です。
海外からの輸入材や製造エネルギーの高い製品に頼ることなく、地元の不要な新聞紙を集め、地域の家の再生に活かしています。地元の資源を有効に活用することで、地域の循環や活性化とともにエネルギー消費量削減にもつながっています。
セルロースファイバーは、グラスウールやロックウールなどの鉱物系繊維に比べて、生産時の製造エネルギーが掛かりません。
環境にやさしい、エコな断熱材です。

 

 

8.施工性

断熱材の種類に関係なく、不良施工により断熱材に隙間があると熱欠損がうまれ、冷暖房効率が下がるだけでなく、結露が発生し結果としてカビの原因になります。
EMセルロースファイバーは接着剤を使用しない吹き込み施工なので、細かい隙間まで高密度に施工できる優れた断熱材なのです。

 

 

 

EMセルロースファイバーの性能値はこちら↓

http://em-cell.jp/side/seinou.html

 

EMセルロースファイバーのお問合せはコチラ↓

http://www.ok-depot.jp/passiv_material/pm_insulation/passivmaterial-emcell.html

 

 

外渉課 荒木恵