セルロースファイバーの耐火性能について
こんにちは
OK-DEPOTの田山です。
今回は、セルロースファイバーの難燃性についてご紹介させていただきます。
耐燃性(たいねんせい)とは、主に合成樹脂などの有機化合物が炎に直接さらされた際に、燃焼に対して抵抗する性質をいう。モルタルなどの耐火性とは異なり、炭素を含む有機化合物は燃えることそのものを防ぐことが基本的に難しい。
耐燃性は、その程度により以下のように分類されます。
不燃性
継続して燃焼しない性質。JIS K6911にて規定するA法では、長さ127mm (5inch) ・幅および厚み12.7mm (1/2inch) の試験片に30秒間炎を当て、炎を取り去った後に試験片の燃焼が180秒以内に消え、かつ燃焼した長さが25mm以下の場合に不燃性を持つと定める。
難燃性
燃焼する速さは遅いが、ある程度の時間は燃え続ける性質。用語としては耐燃性と同義にて使用される場合も多い。
自己消火
炎にさらされる間は燃えるが、炎から離されれば消火する性質。JIS K6911にて規定するA法において、炎を取り去った後に試験片の燃焼が180秒以内に消え、かつ燃焼した長さが25mm以上100mm以下の場合に自己消火性を持つと定める。
遅燃性
自己消火性は無いが、燃焼する速さが遅い性質。
セルロースファイバーは、難燃性に分けられています。新聞紙でつくられているからよく燃えるように思われますが、ホウ酸(熱が加わるとガラスと水になる)を添加しているため、炭化を促進し、燃焼している物体からの可燃ガスの発生をおさえ、化学的に結語している水の放出作用も働き、炎燃焼をおさえます。溶解した硼酸は炭化物の周囲に保護膜をつくり、空気酸化を低減します。硼酸がくすぶり燃焼を阻止するのはこれが理由です。実際に、ガスバーナーで直接加熱(1,000℃)しても、表面が炭化するのみで燃えません。表面が焦げて炭化することによって燃焼に必要な酸素の供給も止められ、延焼を防止しています。
セルロースファイバーは自然素材のみ材料ですので、白い煙が少し出ますが、黒い煙の有毒ガスの発生もありません。万が一の火災の発生にも延焼を防ぎますので、命の助かる確率は高くなるのではないかと思います。 以上のことから、セルロースファイバーは難燃性とされていますが、不燃材としてのウレタンのように溶けず、硼酸の働きによる炭化作用で、延焼もしないので、断熱材の中でも安全な断熱材だと言えます。
詳しくはこちらより→その他の断熱材との比較をご覧いただけます。
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流通課/田山