EMセルロースファイバーの特長
よくあるご質問
EMセルロースファイバーについてのご質問
- EMセルロースファイバーは、新聞が原料なのに燃えないのですか?
- ホウ酸を添加して防燃処理をしています。EMセルロースファイバーは炎を当てると表面部分が炭化し、炭化した部分が、それ以上炎を通しづらくします。
無機繊維系の断熱材は不燃材ですが、溶けて有毒ガスを発生します。
- EMセルロースファイバーに添加されているホウ酸は安全ですか?
- ホウ酸は殺虫剤や殺菌剤として用いられていますが、その毒性は低く、人体への蓄積・残留は、ほとんどありません。急性経口毒性値は3.0から4.0g/kgで、ナトリウム(食塩)とほぼ同じとなります。
- アスベストやホルムアルデヒドは含まれていませんか?
- EMセルロースファイバーに、アスベストは含まれておりません。
また、ホルムアルデヒドはもちろん、VOCについても問題ありません。
- セルロースファイバーがカビたり、虫がわくことはありませんか?
- EMセルロースファイバーは、殺虫剤や殺菌剤として使用されているホウ酸を添加しています。
このため、虫にもカビにも強い断熱材です。
- セルロースファイバーは、触ってもチクチクしませんか?
- セルロースファイバーは、新聞を細かく裁断し、繊維状にした断熱材です。
触るとふわふわでとても柔らかく、このふわふわの繊維が絡み合うことで、たくさんの空気層を内包しています。
- セルロースファイバーは、なぜエコな断熱材なのですか?
- セルロースファイバーは、余った新聞(余剰新聞)や古紙を原料とし、再利用して製造するエコな断熱材です。
また、生産時の製造エネルギーは、発泡系断熱材や無機繊維系断熱材に比べて圧倒的に少なく、環境にやさしい、省エネ断熱材でもあります。
- 透湿シート内に、しっかりと密度を保って吹き込むことが大切です。密度を保ったセルロースファイバーは沈降がなく、安心してご使用いただけます。
このため、EMセルロースファイバーは、信頼できる技術者による責任施工を推奨しております。
- 主原料となる新聞紙に使われているインクは、害はありませんか?
- 新聞用のインクは(墨)カーボンブラック《炭素99%で構成》を溶剤で溶かしたもので、印刷後は溶剤のほとんどはVOC(揮発性有機化合物)として気化してしまい、カーボンブラックのみが残り、人体への害はほとんどありません。また、セルロースファイバーに加工する時には、印刷されてからかなりの時間が経過おり、また、壁表面に仕上げ材として使用される物ではなく、通常壁体内や天井裏に使用される部材の為、生活をしていく上で新聞紙や雑誌などを読んでいる以上の居住者への害は無いと考えられます。
インクで使用する溶剤には、植物油と石油由来の鉱物油があります。
※植物油
亜麻の種子から採取される「亜麻仁油」、桐の種子から採取される「桐油」、そして大豆から採取される「大豆油」などがあります。
※石油由来の鉱物油
環境対応型インクに使用されているアロマ・フリー溶剤は、通称「6ソル」と呼ばれる「AF―6」ソルベントが使われています。AFとは「アロマフリー」の意味で、芳香族成分をほとんどなくしたソルベントです。日本のオフセットインクのソルベントはほとんどがこのアロマフリーが使われています。芳香族成分を除外して皮膚刺激性など無い「特殊な溶剤」と言えるでしょう。昔は、15%ほど含まれていたものを1%以下に取り除いてしまっています。
日本新聞業会では、安全性・環境面を重視して大半が大豆油など植物性の溶剤が使用されています。
大豆インクに含まれる大豆油は、石油ベースの油とは異なり安全なものです。食品加工業者がサラダドレッシングや食用油の原料として使用するものと同じ油を使用しています。また、大豆インクは乾燥する際に揮発性有機化合物の大量発生を抑える事ができ、空気を汚しません。印刷物をリサイクルする際も、インクの部分はほぼ生分解され地球環境にもやさしいインクです。
インクの環境対応は、アメリカ、ヨーロッパと比べても、日本が1番厳しい基準でやっていると言えるでしょう。
- 新聞紙は、日光が当たると変色しますが、壁内にあるセルロースファイバーは日光に当たらないため変色はしません。
また、添加されているホウ酸(ホウ素)は元素であるため、このホウ素の効果による耐火性能、防虫性能が減少するには300年以上はかかると言われています。
- ホウ酸(ホウ素)は食塩と同じ毒性です。
食塩も一度に大量に摂取した場合には、人体への影響も大きく、場合によっては死に至る事もあります。
ただ、壁の中に入っているセルロースファイバーの断熱材からホウ酸が室内に出てくる事も現実的に考えにくいので、日常生活を送る中で人体への影響はほぼ無いと言えると思います。
ホウ酸(ホウ素)は、殺菌、消毒性があるため、目の洗浄剤など、身近なものに多く使われており、ヒトやイヌ、ネコなどの哺乳類には適切な使い方や量を間違えなければ安全です。
- 難燃性とは燃焼に対して抵抗する燃えにくい性質の事で耐熱性と言われる事もあります。
難燃性は燃焼する速さは遅いものの、ある程度の時間は燃え続ける性質の事でもあります。
弊社でも、建材試験センターの試験(JIS A 9523)及び(JIS A 1321)の性能試験に合格し、難燃3級の性能が証明された安全な断熱材となっています。
何度以上だと燃えると言う事に関しましては、実際に燃焼実験でガスバーナーを使っておりますが、約1.200度近い温度で燃焼させても、セルロースファイバー自体が燃え広がる事はありません。
表面だけが炭化し、中は全く燃えていない状態となっております。
- セルロースファイバーは、水にぬれた場合、どうなりますか?
- 撥水材を配合する事により、軽微な水であれば撥水効果が期待できますが、雨漏りなどによる浸水などの場合、ホウ酸・硼砂などが流れ出てしまう為、水に塗れた部分の入替が必要になります。
- 水に対して、 グラスウールと比較するとどうですか?
- グラスウールは、結露した際に調湿する事が出来ない為、壁体内において、躯体(柱や梁など)を腐敗させる場合もありますが、セルロースファイバーは、調湿効果がある為、その他断熱材と比較すると、とても結露しにくい断熱材となっております。
- セルロースファイバーと相性の良い内装材は何ですか?
- 珪藻土や漆喰など、透湿性および調湿性がある素材が壁全体で呼吸可能となる為、おススメです。
施工についてのご質問
- 施工する箇所を透湿シートで覆い、その中に専用の機械を使ってセルロースを吹き込む工法です。
透湿シート内に充分な質量を補填することで、自重での沈下を防ぎます。
- セルロースファイバーに接着剤を混ぜ込んで吹き付ける湿式工法は、折角のセルロースファイバーの中に水分や化学物質を含ませるのと同じことになりますので、弊社では推奨しておりません。
- セルロースファイバーは、ほこりがすごいのではないですか?
- 専用のブロアーで吹き込む際、どうしてもほこりが舞いますが、施工中だけですのでご安心ください。隙間なく高密度で補填したセルロースファイバーは、透湿シートと壁に覆われておりますので、室内にほこりが舞うことはありません。
- セルロースファイバーが壁から出てくることはありますか?
- 施工箇所を透湿シートで覆い、その上から壁の仕上げを行いますので、セルロースファイバーが壁から漏れ出てくることはありません。
- 可能です。元々入っている断熱材を取り除いて透湿シートを貼り、吹き込みを行います。
断熱材を取り除く際に壁の中をチェックできるので、リフォームにもお勧めしております。
- 専用の機械で吸い込み、再利用が可能です。木質繊維のため、自然に還すことができます。
※使用環境によって再利用できない場合もございます。
- 可能です。施工する箇所に透湿シートを貼り、その中にセルロースファイバーを吹き込みます。
セルロースファイバーの空気層は、吸音性能に優れていますので、ホームシアターや音楽室などの増築・改装の際の断熱材としてお勧めしております。
- ユニットバスの床下や天井にセルロースファイバーを自分で施工することはできますか?
- セルロースファイバーは、専用の機械を使い、透湿シートで覆った範囲に隙間なく吹き込む(充填)ことが重要です。
隙間なく充填することで、セルロースの持つ断熱性を最大に発揮することができます。
吹込み(充填)が足りないと、沈降が起きて、熱欠損が生じてしまう恐れがあるため、
専門の技術者による責任施工をお勧めしております。
- 天井積もらせ施工は、吹き込み機械がなくても施工できますか?
- 基本的に専用の機械(ブローイング)を使用しての、専門の技術者による責任施工を推奨しておりますが、天井積もらせ施工の場合、吹き込み機械がなくても施工は可能となっております。
施工の推奨密度は、30kg/立米となります。
※施工不良によって不具合などが生じた場合の保証などは対象外となります。
- 天井積もらせ施工をする場合、透湿シートを施工する必要はありますか?
- 天井と部屋の接地面が隙間なくきちんと施工してある場合、透湿シートは不要です。
※部屋側の天井仕上げをご確認ください。
天井から部屋に隙間などがある場合、透湿シートの施工をお勧め致します。
セルロースファイバーは非常に細かい木質繊維ですので、隙間から漏れ出る可能性があります。
- 天井積もらせ施工の積もらせ高さはどのくらいが適していますか?
- 天井積もらせ施工の高さは、160mm以上を推奨しております。
- 床下施工は、吹き込み機械がなくても施工できますか?
- 基本的に専用の機械(ブローイング)を使用しての、専門の技術者による責任施工を推奨しておりますが、吹き込み機械がなくても施工は可能となっております。
施工の際は、セルロースファイバーの密度にご注意ください。
密度が不足している場合、断熱性・吸音性などの機能が充分に発揮されない場合があります。
推奨密度は60kg/立米となります。
※施工不良によって不具合などが生じた場合の保証などは対象外となります。