防湿層不要でロングライフを実現|セルロースファイバーの魅力

投稿日:2025年02月06日 投稿者:外商二課
カテゴリー:passiv material

セルロースファイバーは、木質繊維のセルロースと新聞紙を繊維状にした断熱材です。湿気を吸収・放出する特性があり、その効果は半永久的に続きます。これは、暖かさだけでなく、適度な湿度を保ち、住まいをやさしく包む力があるためです。

調湿性能のメリット

野菜を新聞紙で包むと長持ちするように、セルロースファイバーも湿気を調整することで住まいの快適性を高めます。特に、ロングライフを実現するためにはこの調湿性能が重要です。一方で、日本でメジャーな長期優良住宅(住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書)によると、断熱材に湿気が入り込まないよう防湿層を設置することが推奨されていますが、これは吸放湿しない断熱材を使用した場合に起きる内部結露の対策のためです。

内部結露とは?

内部結露は、壁体内に入った湿気が気温の低い外壁側で結露を起こす現象です。これが発生すると、柱や構造を腐らし、建物の劣化を引き起こします。そのため、防湿層の設置が重要とされます。

セルロースファイバーの特性

セルロースファイバーは、高い調湿性能を持ち、防湿層を省略することが可能です。この断熱材は、湿気を吸収・放出することで内部結露を防ぎます。そのため、施工コストの削減や工期の短縮が期待できます。

防湿層の省略によるメリット

  • コスト削減: 防湿層の施工が不要なため、材料費と施工費が削減できます。

  • 工期短縮: 工程が減り、建物の完成までの時間が短縮されます。

  • 快適性・寿命向上: 調湿性能を活かすことで、木造住宅の快適性と寿命が向上します。

セルロースファイバーは、内部結露計算によって確認された場合のみ長期優良住宅で使用することが可能です。この調湿性能をフルに活かした住まい作りは、建物のロングライフに寄与し、快適な住環境を提供します。

 

外商部 臼井