セルロースファイバー:ホウ酸の毒性について

投稿日:2016年02月29日 投稿者:建材事業部
カテゴリー:passiv material | よくあるご質問 | 雑談

こんにちは。

OK-DEPOTの田山いさおです。

今回は、【EMセルロースファイバー】に添加されているホウ酸について簡単にご紹介させて頂きます。

feature06_01

ホウ素(ホウ酸塩)は、工業用品から家庭用雑貨まで、あらゆる用途で使用されています。

もちろん、難燃剤としてEMセルロースファイバーに添加しています。

ホウ素は、植物にとって必須元素です。野菜や果物などは、ホウ素肥料がないと良く育ちません。健康にとっても大切な微量栄養素なのです!一般的に、成人で水や食事から1日1-3mgのホウ素を摂取すると言われております。

動物・植物とも、生きるためにエネルギーが必要です。栄養分をエネルギーに変える代謝反応には、多くの補酵素が働きます。ホウ酸は補酵素と強く結合し、機能を失わせることで代謝をストップさせると考えらえます。このため、細胞内のホウ酸濃度が高くなると生物は餓死してしまいます。これがゴキブリ退治用のホウ酸団子の原理です。

哺乳動物が過剰のホウ酸塩を摂取すると、血液中のホウ酸濃度は上昇しますが、細胞に届く前に腎臓で濾過され、尿として排出され細胞内のホウ酸塩濃度は完全な水準に保持されます。このため、哺乳動物に対するホウ酸塩の毒性は微弱で、急性毒性は食塩と同等です。

セルロース素材は、高温で炎を上げて燃え上がる場合と比較的低温で炎を出さずにくすぶる場合があります。ホウ酸塩は、炭化を促進し、燃焼している物体からの可燃ガスの発生を押さえる作用があります。ホウ酸塩と結合した水は、気化して炎燃焼を抑制します。また溶融したホウ酸が炭化物の周囲に保護膜を形成し、空気の供給を低減します。
新聞紙を粉砕して住宅の断熱材とするセルロースファイバーもくすぶり燃焼をしやすい材料です。

この対策としては、15~20%のホウ酸とホウ砂の混合物が添加されます。

動画はこちらより

安全はもちろん!地球環境に優しい地産地消の断熱材!!

是非、お気軽にお問い合わせくださいませ。

流通課/田山