耐火性能

耐火性能

燃えない断熱材

セルロースファイバーはホウ酸を添加することにより、難燃性で延焼しにくい断熱材です。
また、燃えても有毒なガスを発生しません。

断熱材の燃焼実験

万が一の火災のとき、本当に安心な断熱材とは、どのような断熱材なのでしょうか。
断熱材の燃焼実験を行いました。

石油系断熱材からは、黒い煙が上がっています。
この黒煙が、火災で一番怖いと言われる煙です。有害な化学物質を含む場合もあります。
セルロースファイバーは木質繊維ですが、ホウ酸を添加することで燃焼しにくい難燃性の断熱材です。

防炎剤としてのホウ酸塩

ホウ酸塩は、木材、木綿などのセルロース材料の防炎剤として用いられることがあります。
セルロース素材は、高温で炎を上げて燃え上がる場合と比較的低温で炎を出さずにくすぶる場合があります。ホウ酸塩は、炭化を促進し、燃焼している物体からの可燃ガスの発生を押さえる作用があります。ホウ酸塩と結合した水は、気化して炎燃焼を抑制します。また溶融したホウ酸が炭化物の周囲に保護膜を形成し、空気の供給を低減します。
木綿わたの布団が寝タバコでくすぶり燃焼し、火災の原因になることがあります。この対策として、米国では1973年からタバコでくすぶり燃焼する布団やマットレスの販売を禁止しました。木綿をわたに使う場合は、12%のホウ酸を添加すことでくすぶり実験に合格できます。新聞紙を粉砕して住宅の断熱材とするセルロースファイバーもくすぶり燃焼をしやすい材料です。
この対策としては、15~20%のホウ酸とホウ砂の混合物が添加されます。

防火性能試験

EMセルロースファイバーは、財団法人 建材試験センターの試験(JIS A 9523)及び(JIS A 1321)の性能試験に合格し、難燃3級の性能が証明された安全な断熱材です。
防火地域では、耐火面材やサイディングを併用する事で対応可能となります。



EMセルロースファイバーは、主原料が新聞紙のため、「すぐに燃えてしまうのでは?」と思われる方もいると思います。
しかし、ホウ酸・ホウ砂の薬剤を添加することで、万一の火災の時も、炎が燃え広がることはありません。
また、木(新聞紙)から生まれた自然素材のため、火災の時に有害なガスを発生させたり、断熱材が熱で溶けることもありません。

今日(こんにち)の住宅では、さまざまな新建材が使われており、有毒ガスを発生する可能性があります。
できれば化学系の建材を避け、自然素材の建材を使う事も大切です。